ブレーキのエア抜き方法

ブレーキのエア抜き作業の注意点

 

 

ブレーキフルードというものは吸湿性がありますので、吸湿すればするほどその性能は劣化してしまいます。したがって、ブレーキのエア抜き作業をする場合は、よく晴れた湿度の低い日に行うのがベストです。

 

 

また、ブレーキフルードは塗装をダメにしてしまいます。ブレーキフルードがクルマの塗装面に付着してしまうと、塗装の奥深くまで浸透してしまい修復が不可能になってしまいます。

 

 

ですから、もしもブレーキフルードが塗装面に付着してしまった場合は、素早く水で洗い流すようにしましょう。出来ればヤカンなどに水を入れておいて、いざという時にすぐに対応できるようにしておくと良いでしょう。

 

 

ABS付きのクルマの場合は、エア抜きに特別な手順が必要なこともあります。この場合は、整備書を見たり、ディーラーに聞いてみたりして、ちゃんとした手順を確認しておくことが大切です。

 

 

もしも、手順を間違えてエア抜きを行なってしまうと、ブレーキを整備しているつもりなのにブレーキを壊してしまっているということもあるわけです。

 

 

クルマにはブレーキが4箇所ありますが、どこからエア抜き作業を始めるかについては、ブレーキシリンダーから一番遠い所から始めるのがセオリーです。つまり配管容量の一番多いところから始めるということです。クルマの右前にブレーキシリンダーがある場合は、左後輪から始めて、右後輪、左前輪、右前輪の順番で作業します。