ブレーキのエア抜き方法

エア抜きの必要性

 

 

 

油圧ブレーキというものは、その言葉の通り油圧によってブレーキパッドに力が加わることでクルマにブレーキをかける仕組みです。

 

 

つまり、ブレーキペダルを踏んだ力がオイルに加わり、それがブレーキパッドまで伝わるわけですが、その途中にエアが混ざっていると、その力が十分に伝わらなくなってしまいます。

 

 

エアはオイルとは異なり、圧力が加わるとその体積が変化することになりますので、マスターシリンダーで加えられた力が空気の収縮によってブレーキパットに上手く伝わらなくなるという状態になるわけです。

 

 

さらに、ブレーキングによってフルードの温度が上昇すると、エアは大きく膨張し体積を増すことになりますから、マスターシリンダーから加えられた力がほとんどブレーキパットに伝わらなくなってしまうわけです。

 

 

こういった状態を改善するために行なうのがブレーキのエア抜きです。このエア抜きは、基本的には2人一組でやるものであり、一人がブレーキペダルを踏む役割をし、もう一人はブリーダバルブを開け閉めする役割を担います。

 

 

ブレーキを担当する人がペダルを踏んで圧力を掛けた状態にした時に、すかさずバルブを担当する人がバルブを緩めてエアーを抜き出します。これを何回か繰り返していってエアを抜くのが一般的な方法です。しかし、このエア抜きを一人で行なう方法もありますし、一人でエア抜きをするための製品もあります。